中部地方の花火大会

長野えびす講煙火大会とは?見どころと楽しみ方を解説

おーわ
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花火系散歩屋のおーわ(@mof_mof08)です。

日本各地では一年間を通じてどこかしらで花火が打ち上がりますが、その一つに長野えびす講煙火大会があります。

さて、そんな長野えびす講煙火大会はいつ開催され、どのような花火が打ち上がるのか気になる方も少なからずいらっしゃるかと思います。

本記事では長野えびす講煙火大会を主に初めて見る方向けに、見どころと楽しみ方を解説いたします。

長野えびす講煙火大会について

長野えびす講煙火大会は長野県長野市で開催される花火大会で、概要は以下の通りとなります。

開催時期2024年11月23日 18:00~
場所長野大橋西側 犀川第2緑地
打ち上げ数10,000発(※2024年時点)
最大号数10号玉
担当煙火店信州煙火工業、紅屋青木煙火店
有料観覧席あり
無料観覧席あり
公式駐車場なし
三脚利用一部可(※カメラマンエリアのみ)
Webサイト長野えびす講煙火大会公式ホームページ

長野えびす講は西宮神社の御祭礼で、毎年11月18日から20日にかけて商売繁盛・五穀豊穣・開運招福の祈願を目的に、古くより行われています。

1899年(明治32年)に街の有志たちが「長野市大煙火大会」と銘打ち、「えびすの神」に誠意と感謝の意を表わすと共にえびす講の景気付けをするべく花火を打ち上げを行い、以降えびす講に合わせて花火の打ち上げが行われるようになりました。

1916年(大正5年)には全国で初めてとなる二尺玉の打ち上げ、30周年を迎えた1928年(昭和3年)には大玉の早打ち、1992年(平成)からは新作花火コンテストが行われるなど、現在に至るまで革新的な取り組みが行われ続けています。

打ち上げ数はおよそ10,000発、大きさは最大で10号玉と、11月の花火大会としてはかなり大規模なものとなっています。

かつては20号玉(二尺玉)の打ち上げも行われていたようですが、周辺の宅地化が進んだため、現在は最大10号玉となっています。

長野えびす講煙火大会の見どころ

長野えびす講煙火大会の見どころは芸術性の高い花火を圧巻の迫力とともに楽しめる点にあります。

長野えびす講煙火大会は従来より技術が未熟な花火師の参加を許さなかった歴史があり、全国の花火師にとって本花火への参加は“出世煙火”とも称されています。

それゆえ、花火の芸術性および演出は一級品となっています。

特にプログラムの中核を担うミュージックスターマインは圧巻の一言に尽きます。

紅屋青木煙火店さんによるミュージックスターマイン(第117回大会)
信州煙火工業さんによるミュージックスターマイン(第117回大会)

加えて、観覧席から打ち上げ場所までの距離が非常に近く、凄まじい迫力が得られるのも特徴として挙げられます。

国内屈指の芸術性の高さ、迫力からコアな花火ファンや評論家の中でも評価が高いなど、大変に魅力的な花火大会となっています。

長野えびす講煙火大会の観覧席概要と選び方

長野えびす講煙火大会の会場内には有料観覧席と無料観覧席が設けられます。

第118回大会会場案内図(引用:長野えびす講煙火大会公式サイト)

花火を存分に楽しみたい方は有料観覧席でご覧いただくのがおすすめで、特に以下の観覧席は見どころのミュージックワイドスターマインが綺麗な形でご覧いただけます。

A席(に相当する場所)からの様子[第117回大会(2023年)]
G席(に相当する場所)からの様子[第113回大会(2018年)]

三脚の利用に制限がある

メイン会場内での三脚の利用しての写真・動画の撮影はカメラマンエリアのみ可能となっています。

第118回大会(2024年)より新たに三脚を利用した写真撮影に関するルールが制定され、三脚を利用した撮影はカメラマンエリア以外は不可となりました。

2024年現在、有料観覧席内のカメラマンエリアは以下の3箇所となります。

  • カメラマンエリア①
  • カメラマンエリア②
  • カメラマンエリア(SA席内)

SA席内のカメラマンエリアはクラウドファンディングのみの取り扱いとなっています。

2023年以前と比べて、メイン会場内での撮影ハードルが大幅に上がっていますのでご注意を

無料観覧エリア内にはトイレがない

無料観覧エリアでご覧いただく場合、エリア内に仮設トイレがない点に注意が必要です。

トイレを利用される方は第1フードパークまで徒歩8〜10分程度かかるため、無料観覧エリアでご覧になる際はご注意を。

長野えびす講煙火大会における宿泊事情とおすすめエリア

遠方から長野えびす講煙火大会へ訪れる方にとって気になるホテル・旅館の事情についてですが、他の有名な花火大会と比較するとそこまで確保に苦労しない印象です。

おすすめの宿泊地エリアについては以下の通り。(カッコ書きは公共交通機関を利用する方向け)

  • 長野・戸隠・小布施エリア(長野駅、市役所前駅、権堂駅周辺)
  • 戸倉上山田・千曲エリア
  • 上田・別所・鹿教湯エリア(上田駅周辺)

メイン会場から近いかつホテル・旅館が豊富に揃っている長野市内がおすすめですが、宿泊費が気になる方は少し離れた戸倉上山田・千曲エリアや上田・別所・鹿教湯エリア(上田駅周辺)あたりから選んでいただくのも手です。

宿泊地の確保はそれなりにしやすいとはいえ、全国的に知名度の高い花火大会ですので、特に長野市内に宿泊を希望される方はなるべく早めに予約することをおすすめいたします。

\ホテル・旅館を探す/
長野・戸隠・小布施
(長野駅、市役所前駅、権堂駅周辺)
じゃらん楽天トラベル
戸倉上山田・千曲
じゃらん楽天トラベル
上田・別所・鹿教湯
(上田駅周辺)
じゃらん楽天トラベル

参考までに首都圏から公共交通機関を使って訪れる場合、長野駅を21〜22時台に発車する北陸新幹線に乗車すると、主要な都市への日帰りも可能です。(場所によっては日付を跨ぐため体力的にはまあまあしんどいかもw)

台風災害&コロナ禍における長野えびす講煙火大会

2019年の令和元年東日本台風により第114回大会が中止、COVID-19という感染症の影響により第115回大会が延期に追い込まれることに…。

2021年11月23日に行われた第115回大会は打ち上げ時間を45分間に短縮、打ち上げ場所を4ヶ所(地附山、屋島、若里、安茂里)に分散した上での開催となりました。

このうち若里会場(通常時のメイン会場)については、通常開催と遜色ないレベルのミュージックスターマインが繰り広げられました。

紅屋青木煙火店さんによるミュージックスターマイン(若里会場)
信州煙火工業さんによるミュージックスターマイン(若里会場)

まとめ

本記事では長野えびす講煙火大会を主に初めてご覧になる方向けに、見どころと楽しみ方について解説してまいりました。

非常に歴史のある花火大会で、国内屈指の芸術性と迫力ある花火を堪能できるのが魅力となっています。

第116回大会から観覧席のレイアウトが大きく変わり、花火を正面に据えられる河川敷土手の斜面は有料観覧エリアとして提供されるようになりました。

特にプログラムの核となるミュージックスターマインを楽しみたい方は長野赤十字病院前に位置する観覧席を選んでいただくのが個人的におすすめです。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

この記事を書いた人
おーわ
おーわ
花火鑑賞士(第20期)
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