関東地方の花火大会

足立の花火とは?見どころと楽しみ方を解説

おーわ
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花火系散歩屋のおーわ(@mof_mof08)です。

日本各地では一年を通じてたくさんの花火が打ち上がりますが、その一つに足立の花火があります。

そんな足立の花火を観覧してみたいと考えている方が、おそらく僕以外に3名ぐらいはいらっしゃるんじゃないかと思います。

本記事では足立の花火を主に初めて観覧される方向けに、大会の見どころと楽しみ方を解説いたします。

足立の花火とは

足立の花火は東京都足立区で開催される花火大会で、概要はざっくり以下の通りとなります。

開催時期2025年5月31日 19:20〜20:20
場所荒川河川敷(千住新橋〜西新井橋)
打ち上げ数約13,000発(※2024年時点)
最大号数4号玉
担当煙火店北陸火工
有料観覧席あり
無料観覧席あり
公式駐車場なし
三脚利用可能
Webサイト足立の花火|あだち観光ネット

足立区観光協会「あだちネット」の記事によると、熱中症および天候のリスクを考慮し、第47回大会(2025年)は5月開催になるとのことです。

足立の花火の歴史は古く、明治年代の千住大橋の落成を祝って行われた花火の打ち上げが起源とされています。

1924年(大正13年)8月13日の千住新橋の開通を記念し、「千住の花火大会」として本格的に開催されることとなります。

以来、戦争の影響による休止期間(1939〜1949年)を経つつ開催されてきましたが、河川敷の改修を理由に1959年(昭和34年)を最後に幕を閉じることに。

その後、市民からの要望に応える形で1978年(昭和53年)に区民納涼大会で打ち上げた800発の花火が好評だったため、翌1979年に「千住の花火大会」から「足立の花火」に名称を変更し、復活を果たします。

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響により、2020年から2022年にかけて開催が見送られましたが、2023年より再開。

熱中症および天候リスクを考慮し、第47回大会(2025年)からは開催時期を7月から5月に変更し現在に至ります。

打ち上げ数は1時間でおよそ13,000発、最大号数は4号玉となっています。

千住の花火大会時代は尺玉の打ち上げもあったようです。

足立の花火の見どころ

足立の花火の見どころは豊富な物量の花火を多彩な演出とともに楽しめる点にあります。

先述でも触れていますが、本大会は1時間でおよそ13,000発もの花火が打ち上がります。

これは単純計算で1分間におよそ215発もの花火が打ち上がる計算で、時間あたりの花火の密度の濃さがなんとなくご理解いただけるかなと思います。

花火の物量が多いのに加えて音楽、ナイアガラ、レーザーとのコラボレーションもあり、観覧客が飽きないような工夫がなされているのも特徴として挙げられます。

特に数分間で数千発もの花火が繰り広げられるフィナーレは圧巻の一言です。

足立の花火の観覧席の概要と選び方

足立の花火の観覧会場は荒川を隔てて、大きく以下の2つで構成されます。

  • 千住側会場(右岸)
  • 西新井側会場(左岸)
第46回大会(2024年)会場案内[引用:あだち観光ネット]
千住側会場俯瞰
西新井側会場俯瞰

選び方をざっくり分けるとおおよそ以下のような感じでしょうか。

  • 千住側会場:花火を存分に楽しみたい方(特に有料観覧席がおすすめ)
  • 西新井側会場:花火をのんびり楽しみたい方

千住側会場の特徴(特に有料観覧席)

本大会のメインにあたる会場で、特徴としては以下の通りです。

  • 花火の迫力が最大限に味わえる
  • 風向きによる煙の影響を受けにくい
  • ワイドスターマインが綺麗に見えるのは有料観覧席(シングルセンターエリア)のみ

打ち上げ場所が間近に設けられているため、花火の迫力を最大限に味わえるのが最大の魅力となっています。

また、南寄りの風が吹きやすい時期の開催となっているため、煙による影響を受けにくいのも嬉しいところです。

千住側会場には有料観覧席と無料観覧席がそれぞれ設けられますが、ワイドスターマインが綺麗に見えるのは有料観覧席(シングルセンターエリア)に限られます

千住側会場の有料観覧席「シングルセンターエリア」外観

有料観覧席は花火までの距離が非常に近いかつ展開幅よりも広く設定されている関係上、極端な若番や老番の席についてはスターマインが綺麗な形で見えにくいのが辛いところ…。

それでも無料観覧席と比較すると十分にワイド感を楽しめるため、千住側会場で花火を存分に楽しむのであれば有料観覧席での観覧が個人的におすすめです。

花火を存分に楽しみたい方は千住側会場の有料観覧席でご覧いただくのがおすすめです。

西新井側会場の特徴

本大会のサブにあたる会場で、特徴としては以下の通りです。

  • 比較的ゆったりと花火を楽しめる
  • 無料観覧席でもワイドスターマインが綺麗に見える箇所がある
  • 風向きによる煙の影響を受けやすい

打ち上げ場所が設けられる千住側会場は観覧場所に限りがあるのに対し、西新井側会場はキャパにゆとりがあるため、比較的ゆったりと花火を楽しめるのが特徴となっています。

花火までの距離が多少あるため、千住側会場の有料観覧席と比較すると迫力はやや劣りますが、十分に楽しめる範疇かなと個人的には思っています。

千住側会場と同じくワイドスターマインが綺麗に見える箇所に有料観覧席が設けられますが、場所取りさえ頑張れば無料観覧席でもスターマインを綺麗な形で楽しめるのが嬉しいところ。

南寄りの風が吹きやすい時期に開催されるため、煙によって花火が見えにくくなってしまうリスクが高い傾向にあります。

風向きによって花火が見えにくくなるリスクはありますが、のんびりと花火を楽しみたい方におすすめです。

無料観覧席の場所取りは当日0時から

本大会のメイン会場における場所取りは当日の0時解禁となっています。

解禁日時より前に場所取りが見つかった場合は、主催者により撤去されます。

また、杭やスプレー、石などで河川敷を傷つける行為も禁止されています。(過去にはニュースに取り上げられるレベルで問題になったこともあります)

場所取りを行う際は、解禁時間ならびに各種ルールに従って実施するようにしましょう。

まとめ

本記事では足立の花火の魅力やおすすめ観覧スポットについて紹介してまいりました。

1時間でおよそ13,000発の高密度な花火を、多彩な演出(音楽、ナイアガラなど)とともに楽しめるのが魅力となっています。

花火を存分に楽しみたい方は千住側会場(特に有料観覧席)、のんびりと楽しみたい方は西新井側の観覧席で楽しむのが個人的におすすめです。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

この記事を書いた人
おーわ
おーわ
花火鑑賞士(第20期)
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