東北地方の花火大会

赤川花火大会とは?見どころと楽しみ方を解説

おーわ
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花火系散歩屋のおーわ(@mof_mof08)です。

日本各地では一年を通じてたくさんの花火が打ち上がりますが、その一つに赤川花火大会があります。

そんな赤川花火大会を観覧したいと考えている方が、おそらく僕以外に3名ぐらいはいらっしゃるんじゃないかと思います。

本記事では赤川花火大会を主に初めて観覧される方向けに、大会の見どころと楽しみ方を解説いたします。

赤川花火大会とは

赤川花火大会は山形県鶴岡市で開催される花火競技大会で、概要は以下の通りとなります。

開催時期2024年8月17日 
場所赤川河川敷(三川橋〜羽黒橋)
打ち上げ数約12,000発(※2019年時点)
最大号数10号玉(尺玉)
担当煙火店磯谷煙火店、北日本花火興業、紅屋青木煙火店、マルゴー、伊那火工堀内煙火店
有料観覧席あり
無料観覧席あり(※鶴岡市民および三川町民限定)
公式駐車場あり
三脚利用可能
Webサイト赤川花火大会公式サイト

1991年に鶴岡青年会議所が中心になって開催されたのが始まりで、第1回大会は東北花火競技会として開催されました。

第2回からは大曲青年会議所(秋田県)のアドバイスを受け、全国デザイン花火競技大会に改められます。

以降、順当に開催を重ねてきましたが、2020年は新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響により開催が見送られることに。

2021年も通常形態での開催は見送られましたが、「赤川花火プレゼンツ2021」として7月23日から8月21日(本来の開催予定日)にかけて30発ずつが打ち上げられました。

2022年は「赤川花火プレゼンツ2022」と題して有観客で開催され、例年の赤川花火大会からプログラム構成と開催時間を短縮して実施されました。

打ち上げ数は約12,000発、大きさは最大10号玉と東北地方の花火大会としては有数の規模となっています。

赤川花火大会の見どころ

赤川花火大会の見どころは日本最高峰の珠玉の花火が味わえる点にあります。

本大会のプログラムは大きく以下の2つで構成されます。

  • 花火競技会
  • ミュージックワイドスターマイン

花火競技会は「割物花火の部」と「デザイン花火の部」の二つの競技部門からなり、参加する煙火店さんがそれぞれの部門で作品を披露します。

割物花火の部では10号玉2発(芯入割物、自由玉)を披露します。

割物花火の部 芯入割物「昇り曲導付四重芯変化菊」(丸玉屋小勝煙火店 /第29回大会)
割物花火の部 自由玉「千羽鶴」(菊屋小幡花火店/第31回大会)

デザイン花火の部では最大7号玉を使用したスターマインを披露します。

デザイン花火の部(北日本花火興業「GENESIS~創世への賛歌~」/第29回大会)
デザイン花火「夏の夕、君と雨やどり」(アルプス煙火工業/第31回大会)

本大会の競技会は日本煙火芸術協会の新入会員選考基準の一つになっていて、全国各地で行われている競技大会の中でも重要な位置付けとなっています。

日本煙火芸術協会に所属することで、全国花火競技大会に出品する権利が得られます。いわば全国大会の予選会みたいな位置付けだと思っていただくと分かりやすいかと思います。

競技の前後合間には壮大なミュージックワイドスターマインが繰り広げられます。

オープニング花火(伊那火工堀内煙火店/第31回大会)
コラボ花火「赤川花火×劇場版モノノ怪 唐傘」(北日本花火興業/第31回大会)
市民花火(紅屋青木煙火店/第31回大会)
希望の光(磯谷煙火店/第31回大会)
エンディング花火(マルゴー/第31回大会)

ミュージックワイドスターマインは「オープニング」「コラボ花火」「市民花火」「希望の光」「エンディング」の5つで、このうちコラボ花火以外のプログラムについては以下の4社が持ち回りで担当しています。

  • 伊那火工堀内煙火店
  • 紅屋青木煙火店
  • 磯谷煙火店
  • マルゴー

「コラボ花火」については北日本花火興業さんで固定となっています。第29回大会(2019年)までは「ドラマチック花火」で、担当は磯谷煙火店さんで固定となっていました。

これにより、地元民やリピーターの方々が何度見ても飽きないような仕組みとなっています。

さらにミュージックスターマインの選曲やプログラム合間のアナウンスも非常に考えられていて、とにかくグッと引き込まれるような感覚になります。

「感動日本一」の謳い文句に恥じない、国内トップクラスの素晴らしい花火を堪能できるのが魅力です。

赤川花火大会の観覧席概要と選び方

赤川花火大会のメイン会場内に設けられる観覧席はすべてチケット制となっています。

第31回大会観覧席図(引用:赤川花火大会公式サイト)

中でも最も花火が綺麗に見えるのは枡席(SA席、A席)となります。

ただし、SA席およびA席は4名での利用が前提の料金設定となっていて、おひとり様やカップルでの観覧には不向きな仕様。

一応、2人掛け椅子席やパイプ椅子席(1名〜)は用意されているものの、いずれも花火の正面からやや外れてしまうのが辛いところ…。

「感動日本一」の花火を存分に味わっていただくなら個人的にSA席もしくはA席が超絶おすすめですが、少人数向けの席ではない点にご注意を。

土手上には撮影エリアが設けられますが、基本的に一般販売はされていません。(2024年現在)

チケット入手難易度が非常に高い

本大会は全国的に非常に注目度の高い大会がゆえ、チケットの入手難易度が非常に高いのも特徴として挙げられます。

一般向けのチケット販売は大きく以下の3つに分類されます。

  • 協賛先行販売
  • リピーター先行販売
  • 一般販売

協賛先行販売→リピーター先行販売→一般販売の順に行われ、特に一般販売については1時間もしないうちに全席が完売するほど入手困難となっています。

また、リピーター先行販売についても抽選方式となっていて、リピーターだからといって確実に入手できるわけではないようです。

ちなみにリピーター先行販売は過去に一般販売(公式サイト経由)で購入した経歴がある方が対象で、そもそも少ない枠の中から権利を得るのは容易ではありません。

イープラスでのチケット購入および協賛先行販売ではリピーター先行販売の購入権利は得られません。

一般販売と比較すると割高にはなってしまいますが、現状は協賛先行販売での購入が最も入手難易度が低い方法となります。

赤川花火大会の宿泊事情とおすすめエリア

遠方から赤川花火大会へ訪れる方にとって気になる宿泊事情ですが、正直なところ確保にやや苦労するのが実情です。

主な宿泊候補地としては以下の通り。(括弧書きは公共交通機関利用者向け)

  • 酒田・鶴岡エリア(鶴岡駅、酒田駅周辺)
  • 尾花沢・新庄・村山エリア
  • 寒河江・月山エリア
  • 新潟・月岡・阿賀野川(新潟駅、新発田駅周辺)

会場に近い酒田・鶴岡エリアは交通手段を問わず宿泊地の候補になりますが、宿泊施設の絶対数が少ないかつ競争率が激しいため、確保するのは難しい傾向にあります。

鶴岡・酒田エリア以外で選ぶ場合、公共交通機関を利用して訪れる方は新発田駅もしくは新潟駅周辺のいずれかとなります。

大会終了後に新潟行の臨時特急列車の運行があり、新発田駅や新潟駅へのアクセスが可能です。

車でアクセスされる方は尾花沢・新庄・村山エリア(国道47号方面)および寒河江・月山エリア(国道112号方面)も候補になりますが、後者については月山トンネル(湯殿山IC〜月山IC)付近で激しい渋滞に巻き込まれる可能性があるため注意が必要です。

会場周辺は来場者数に対して宿泊施設があまり多くないため、可能な限り早めに予約をするのがおすすめです。

まとめ

本記事では赤川花火大会を観覧するにあたって押さえておきたい見どころや観覧席の特徴などについて紹介してまいりました。

「感動日本一」がコンセプトがゆえ、日本トップクラスの品質と演出の花火を楽しめるのが最大の魅力となっています。

メイン会場でご覧いただく場合は枡席(SA席およびA席)が最も花火(特にワイドスターマイン)が綺麗に見えるSA席およびA席でご覧いただくのがおすすめですが、基本的に4名単位での利用を前提とした料金設定となっている点に注意が必要です。

また、会場周辺に宿泊施設があまり多くないため、遠方から訪れる方はなるべく早い段階で予約を済ませると良いでしょう。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

この記事を書いた人
おーわ
おーわ
花火鑑賞士(第20期)
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